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ハッピー・ルーティン・ニューイヤー


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HASSELBLAD 203FE / Planar FE110mm / kodak 160NC

親となった今でこそ申し訳程度には規律のある生活になりましたが、
それまではまったくリズム感の無い日々を過ごしていました。
しかし年末年始だけは例外できっちり型通りに過ごします。

30日はつきたての餅を焼いて食べます。夜は地鶏をたらふく食べに行きます。
大晦日はお昼に蕎麦をすすり、夜は財布に糸目をつけない豪華な食材の鍋を囲んで
小林幸子を横目に酒を呑みます。ゆく年くる年がうとうとした目を覚まします。
年を越したらすぐに近くの神社に初詣に出かけ、境内でおしるこをいただきます。
朝方まで寝たら初日の出を拝みに海まで歩きます。
墓参りに行きます。帰ったらお屠蘇を持って家族に挨拶し
手製のおせちを囲みます。おすましの雑煮で暖まります。
駅伝を見ながら食い散らかして、いつの間にかみんな畳の上で寝ます。
これを変わる事無く毎年繰り返します。

元日の朝、目が覚めたらもうほとんど明るくて、ひやりとしました。
海に向かう途中で初日の出は顔を出し始めました。
上がってしまえば、別段、毎日同じ太陽です。
冷たい砂浜を歩いて足先を冷やすのは偉大なルーティンを守るためです。
背を向けると、鉄橋を渡る日豊本線にスポットを当てていました。
太陽よりも真っ赤な車体が、瞬間ぴかっと輝いて、
いつもと違う日の光に向けてシャッターをきりました。

2011年2月 2日 Holiday | | コメント(0) | トラックバック(0)
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マニュアルフォーカスが与えてくれるもの。


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HASSELBLAD 203FE / Planar FE110mm / kodak 160NC


娘も二足歩行が可能になって、こうしてかわいらしい靴を履けるくらいに成長しました。
立てよ歩めの親心。ぽてぽて歩きながらこっちに寄ってくる子どもが可愛くない親はいません。
しかし、こうなると、マニュアルフォーカスは大変もどかしい。ピント合った!と思ったら
次の瞬間にはもうそこにはいない。動いた先にフレーミングし直してまたピントを合わせてみるも、
赤いモビルスーツのようにするりするりとピントを外して動き回ります。
ああ、もどかしいったらありゃしない。

だけどマニュアルフォーカスがやめられないのは、自分の見てるもの、自分の見たいもの、
心を動かされたものが何なのかを意識させてくれるからです。
ヘリコイドを回している時間は自分の主観を自問自答する時間です。
自分の中で腑に落ちたら、頭の中ではすでに写真が焼き上がっていて、あとはシャッターを切るだけです。
マニュアルフォーカスは、単に被写体に焦点距離を合わせる作業ではなく
自分自身にピントを合わせて明らかにする、そんな時間を撮る人に与えてくれます。

ハッセルブラッドをかまえた僕は、もどかしさにイライラしながらも
ワクワクしながら愛する被写体へのピントを追いかけ続けます。

2011年2月 1日 Holiday | | コメント(4) | トラックバック(0)
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Author : ホリデー

広告会社勤務。ポン・デ・ライオンと一児の父。ハッセルブラッドは生涯の友になりそうです。いいカメラに出会えました。

「フィルムで撮ったらレンズで焼く!」
光画ホリデーはワタナベカメラを贔屓にしています!


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