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PhoneBook「いちばんのおしごと」は、いかに幸せにTOYOTAと出会えたか。


phonebook_2_photo_s.jpg
ドリカムの仕事と合わせて、昨年なかなかブログを更新できずにいた理由。
それが、これ。PhoneBook「いちばんのおしごと」。ホリデー描かせていただきましたっ!
とうとうわたくし絵本作家デビューです。しかし、この絵本、ただの絵本ではありません。
iPhoneと合わせて遊ぶ絵本なんです。

ん?それ、どーゆーこと?

なかなか口では説明しづらいので、
百聞は一見に如かず、こちらのビデオをご覧ください。



楽しそうでしょ!

iPhoneとBook、でPhoneBook、というわけ。
デジタルとアナログの融合具合がちょっと不思議な新しい形の絵本です。
ということで、Amazon他で絶賛販売中ですので、ぜひぜひお買い求めください!
お子さんへのプレゼントとかに最適ですよー。いや、大人への知的なプレゼントとしてもいいかもね!
大丈夫、ホリデーに印税とか入ってこないから。ほら、僕サラリーマンだから!安心して買ってね!


「いちばんのおしごと」×TOYOTA エスティマ、の何故?

ムービーの冒頭でもありますが、この「いちばんのおしごと」にはTOYOTAエスティマが協賛してまして、通常2890円のこの絵本が、「エスティマ補助金版」だと1000円安い1980円で購入できるんです!パッケージにエスティマの写真が貼ってたり、「エスティマお出かけBOOK」という体験型施設の情報が載っているリーフレットが同梱されているだけで、絵本の内容は全く同じ。これはお得!

package.jpg
関わってる僕が言うのもなんですけど、正直この絵本に補助金出したからってエスティマが急にじゃんじゃか売れたりはしないと思うんです。「子どもの知的好奇心を応援する」エスティマとこの絵本のテーマがぴったり合っていた、とは言え、それでもあのTOYOTAという会社がこの絵本に協賛してくれた、というのはなんだか意外な出来事でした。

この協賛を押し進めてくれたのが、ムービーでお話されているトヨタマーケティングジャパンの片岡さん(役所広司に似てる!)。この人、なかなかユニークな方で、もともとは技術畑で車の開発に携わっていたとのこと。この方が想像する未来の車は、もはやそれはガンダム?フチコマ?ってくらい、所謂僕らがイメージする「車」とは違うもので、とにかく発想が柔軟。彼自身とても好奇心が強くて意志をはっきり持ってるステキな人でした。この協賛について片岡さん曰く、
「メーカーからのメッセージ、応援していることが伝わることで、エスティマはそういうことを考えているクルマだったよね、ということを1年先、2年先に購入検討する時に思い出して頂ければ嬉しい、と思っている」
とのこと。この懐の深さあってこそ幸せな出会いが成立し、「補助金」が実現しました。短期的なリターンを追求しがちな時代だけど、こうした想いが長い視点で企業の力になる気がするんですよね。TOYOTAにこんなに夢いっぱいな人がいるなんて。そんな人が開発の中にいてたなんて。僕の中でTOYOTAのイメージがちょっと変わりました。世界で強いのはダテではないんだな。


■ホリデーが描いた、と言いましたけども。

今回ホリデーは絵本の内容の企画とアートディレクション、そしてイラストレーションを担当しましたが、iPhoneアプリまでは自分でつくれません。絵は描けてもobjectiveC書けるわけねーです。ということで、そこはアプリ開発のスペシャリストの出番。いや、それだけではなく、この絵本が出来るために、クリエイティブディレクター/コピーライター/プランナー(僕も)/アートディレクター(僕)/イラストレーター(僕)/グラフィックデザイナー/プログラマー/音楽制作ディレクター/とまあ、制作陣だけでざっとこれだけの人が関わっているわけです(ホリデー嫁もプランナーとして参加!)。さらに営業やPR担当等のスタッフも一連のキャンペーンを成立させるために奔走しましたし、当然、クライアントや出版社等でも骨を折ってくれた人は沢山います。

新しくて面白い事を実現するためには今まで以上にいろんな能力を持った人との恊働は絶対に欠かす事ができず、そのために自分の得意分野をしっかりと持つ事はもちろんだけど、そこから違う分野に領空侵犯して新しいスキルや知識をどんどん取り込んで行く事もとても大事だと感じました。特にITスキルはコミュニケーションを生業にする人の必須科目。「情報」をあつかって「サービス/商品」開発をしようと思ったら絶対避けて通れない分野だからです。自分でプロダクトできなくとも、少なくともそうしたスキルを持ってる人と同じプロトコルで話せないとまずいと思う。そして、その上で、プロジェクト全体を見渡しながら多様な才能を束ねて売り込めるプロデューサーの存在はもっと貴重になると思いました。

ということで、末席ながらこの「いちばんのおしごと」に関われた事はホリデーの中でとても貴重な経験となりました。まさに昨年の「いちばんのおしごと」!とてきとーにうまい事ゆーて、しめましょか。

あ、そうだ、せっかくなので、中身のページのホリデーイラストもご覧ください。

PhoneBook_1-2.jpg
1、2ページ目。治療するそばからまっくろになってく息子の虫歯をタップして撃退!
構図で苦労した覚えが。ちなみに全ての絵は、線は手描き、色はPhotoshopで着色。
どのページもそこにいるような臨場感を大事に絵作りしたつもりです。

残りのページは続きをどうぞー。

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2011年1月17日 Holiday | | コメント(8) | トラックバック(0)
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Author : ホリデー

広告会社勤務。ポン・デ・ライオンと一児の父。ハッセルブラッドは生涯の友になりそうです。いいカメラに出会えました。

「フィルムで撮ったらレンズで焼く!」
光画ホリデーはワタナベカメラを贔屓にしています!


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