アラーキー。カメラ、かく語りき。

ということでお待たせし過ぎましたっ!
前回の続きです。
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HASSELBLAD 203FE / Planar FE110mm / kodak 400NC
PENTAX LXをかまえるアラーキー。

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HASSELBLAD 203FE / Planar FE110mm / kodak 400NC
SX-70を構えるアラーキー。スナックにフィルムは常備してあるようで
残り少ないフィルムをばんばん切ってました。w

camera! camera! camera!

そうそう、ハッセルブラッドをアラーキーの前にぶら下げていった無神経な僕は
見事にめった斬りにあいまして。というオハナシ。
「そんなに奇麗に写りすぎるカメラなんか持ってちゃダメだよ!ワハハハハハ!」
だってさ。。。アラーキーが言うにゃあ、
「ハッセルってのはファインダーで見たまんまが写るだろう?ついついそこで
絵づくりしちゃってさ。気をつけないとさ、カメラの方に撮らされちゃうんだよ!危険だよー。
そこいくと、まだ2眼の方がいいよ。ほら、あれはさ、覗いた絵と微妙にずれてるだろ?」
「レンズもさ、美しすぎるんだよ。ほんと、良いレンズなんだよ。
ダメだよー、若いのに、そんなカメラ使ってちゃー、ワハハハハっ!!」
ドキリとしました。その感じわかるから余計に。
あ、そうそう、アラーキーにめった斬りされたくらいで
ハッセル使うのやめたりしないので、ご安心を。

とか言ってたご本人が、なんと、、僕のハッセルを手にとって、、
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LEICA MP / SUMMICRON 35mmF2.0 (ジャンプ男撮影)

「ボシュっっ!!!」
う、う、うわわわわーーーー!!!!シャッター切ったよ!!!!
「ワハハハハハ!!何十年ぶりかなあ、ハッセルなんてさー。いいカメラだよね!」
ということで、ホリデーのHASSELBLAD203FEはもう一生手放せない
家宝カメラとなったのでした。涙。

そんでもって、その時アラーキーがシャッター切った3枚の写真のうちの一枚が、、

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HASSELBLAD 203FE / Distagon FE50mm / kodak 400NC(アラーキー撮影)
なんというカオス。www

そうそう、上の証拠写真を撮ってくれたジャンプ男(CMディレクター)
ぶら下げていたLEICA MPも「ライカはおじいちゃんのカメラ」とばっさり。
あのもの静かなシャッター音がゆえ、「死に近づくカメラ」なんだそうだ。
昔はライカを使っていたけれど、だから最近では元気なシャッター音の
カメラを使うようにしているようで。
裏を返せば、アラーキーが自分の体の衰えを自覚してるという事で
ちょっとだけ寂しい感じもしました。まあ、「ゼンリツセンガン」だもんね。

そういえば、仕事で玉木宏さんを撮影したカメラはPENTAX67IIとPENTAX645でした。
CMでカメラのシャッター音を使うかもしれないということで(結局使いませんでしたが)
その2台のシャッター音を録音させてもらったんですが、
ペンタ67の「ガシャン!」という音は「時間を分断する音」だから良くない、
自動巻き上げのペンタ645の「カシュ、ウィー」という音は「次に繋がる音」だから
そっちを使え、という指摘がとても面白くて。
ほんと、いいかげんそうに見えて、表現の事をすごく考えてるんだよなあ。

カメラの話を通じてアラーキーのモノづくりの哲学に触れる事ができた
とてつもなく貴重な体験となりました。こりゃラッキーだわ。

アラーキー話、もう1回くらい続きます
次は、、いつだ??
ブログ更新してる暇あったら子育てしろ!と怒られそうですが、、
まったり進行でよろしくです!

それと、ブログランキングはもうやめたー。
向こうから特に人来ないし、なんだか体よく宣伝させられてる気がするし。
クリックしないとポイントにならない、っていうインターフェースも
なんというか遅れてる気がするしね。ばいちゃ。

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