HASSELBLAD 203FE / Planar FE110mm / Ektar 100
母方の祖母を、初日の出でライティングしました。
娘を連れて帰ると、一番喜んでくれる、
こんなにいい人いない、ってくらいすてきな祖母。いつまでも元気でいてね。
さすがプラナー、そんな雰囲気を素直に吸い込んでくれます。
それにしてもエクターが面白い色出してる。クセのあるフィルムです。
ハッセルブラッドで真四角写真を撮り続けていくうちに、
いわゆる「日の丸構図」と言われるセンター構図写真が
なんだかんだで落ち着くというか、潔くて嫌いじゃない事に気がつかされます。
どうやら真四角写真とセンター構図は相性がいいみたいなのです。
かの有名な14歳の少年もこの手法を繰り返しつぶやいていましたね。
「目標をセンターに入れてスイッチ、目標をセンターに入れてスイッチ、目標をセンターに入れて、、」
下手な演出するくらいならセンター狙いでバットを構える。やっぱこれです。
素直が一番!ベタって強いぜ!かっこつけるってかっこわるいぜ!
と、言い切りたいのですが、そもそもスクエアフォーマットてのが特異なんです。
長方形写真は縦で撮るのか横で撮るのかを選択する時点で、
「こう見てください」というガイドが自ずと発生して主題をはっきりさせてくれる。
真四角写真はそうした見方が与えられず、視点を撹乱して、絵を閉じ込めて、
空間を無くしちゃうような、ある種の気持ち悪さや不安を感じてしまいます。
90度回転しても外形変わんないですが何か?みたいな。
なんならころころ転がってどっかいきましょうか?みたいな底意地の悪い感じというか。
だから、撮る方もシャッター押す時、つい考えちゃう。
スクエアフォーマットには何か呪いのようなものがかけられてるんじゃないかと思うんです。
アラーキーから「ハッセルは”撮らされる”から気をつけろ」と言われたけどわかる気がします。
きっと真四角写真やってる人はどこかひねくれてるんだと思う。
植田正治とか、ちょっと変態的な作り込みをする人が多い気がする。
そんなスクエアフォーマットの気持ち悪さを中和するのに「日の丸構図」は有効です。
「気持ち悪い」と「素直」でバランスがとれて、安心して真四角の違和感が楽しめる。
逆に言うと、どストレートな表現なフリして、裏でちょっと企んでる感じ?
そんな事なんじゃないかな、とかそんな事をさっき考えました。
夜考えたから、とんだ見当違いかもしれないけど。
なんだかひとりで勝手に納得しちゃったところで、おやすみなさい。
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